はじめに
- 意匠登録関係について、出願件数、本人出願率、関連意匠利用割合、審査期間、拒絶査定不服審判の件数・成否・期間などを、特許庁の統計資料から確認してみます。
- 特に明示する場合を除き、数値自体は、特許庁編『特許行政年次報告書2023年版』(https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2023/index.html)に掲載のものです。言い換えれば、以下の内容は、当該報告書の数値を用いて、弊所において、Q&A形式に編集・加工したものとなります。
- 最新の情報、さらに詳しい情報は、特許庁ホームページにてご確認ください。
- 本ページの解説動画:特許庁統計【意匠編2023年版】出願件数・審査期間・関連意匠利用率など【動画】
- 関連情報
・特許・実用新案関係:特許庁統計【特実編2023年版】出願件数・審査請求率・審査期間・特許査定率など
・商標登録関係:特許庁統計【商標編2023年版】出願件数・審査期間・平均区分数など
・2024年版:特許庁統計【意匠編2024年版】出願件数・審査期間・関連意匠利用率など
目次
- 【出願件数】意匠登録出願件数は、年間どのくらい?
- 【本人出願率】弁理士等の代理人のない本人出願の割合は、どのくらい?
- 【関連意匠利用割合】出願全体に占める関連意匠の出願件数割合は、どのくらい?
- 【審査期間】意匠の審査期間は、どのくらい?
- 【拒絶査定不服審判の件数・成否・期間】意匠の拒絶査定不服審判の請求件数、請求成否件数、審理期間は、どのくらい?
- 【無効審判の件数・成否・期間】意匠登録の無効審判の請求件数、請求成否件数、審理期間は、どのくらい?
- 【特許庁人数】特許庁の人数、審査官の人数は、どのくらい?
Q&A
1.【出願件数】意匠登録出願件数は、年間どのくらい?
2022年の意匠登録出願件数は、国際意匠登録出願3,353件、それ以外の意匠登録出願28,358件で、合計31,711件です。
国際意匠登録出願以外の意匠登録出願28,358件について、筆頭出願人による内訳は、個人2,494件、法人25,864件、官庁0件です。
2.【本人出願率】弁理士等の代理人のない本人出願の割合は、どのくらい?
2022年、国際意匠登録出願以外の意匠登録出願件数28,358件の内、弁理士代理出願は21,922件、本人出願は6,293件です。そのため、弊所計算では、意匠の本人出願率は、22.2%です。
3.【関連意匠利用割合】出願全体に占める関連意匠の出願件数割合は、どのくらい?
2022年、国際意匠登録出願も含めた意匠登録出願件数31,711件の内、関連意匠出願件数は4,035件です。そのため、出願全体に占める関連意匠の出願件数割合は、12.7%です。
4.【審査期間】意匠の審査期間は、どのくらい?
意匠のファーストアクション期間は、6.1か月です(2022年)。但し、早期審査対象案件は、1.9か月です。
なお、ファーストアクション期間とは、一次審査通知までの期間をいいます。具体的には、出願から、審査官による審査結果の最初の通知(主に登録査定又は拒絶理由通知書)が出願人等へ発送されるまでの期間です。
5.【拒絶査定不服審判の件数・成否・期間】意匠の拒絶査定不服審判の請求件数、請求成否件数、審理期間は、どのくらい?
2022年、意匠の拒絶査定不服審判について、請求件数340、請求成立件数258、請求不成立(含却下)件数54、取下放棄件数1です。
意匠の拒絶査定不服審判での平均審理期間は、6.8か月です(2022年)。但し、早期審理対象案件は、4.1か月です。
なお、審理期間とは、審判請求日から、審決の発送日、取下・放棄の確定日、又は却下の発送日までの期間の暦年平均です。
6.【無効審判の件数・成否・期間】意匠登録の無効審判の請求件数、請求成否件数、審理期間は、どのくらい?
2022年、意匠登録の無効審判について、請求件数13、請求成立(含一部成立)件数5、請求不成立(含却下)件数6、取下放棄件数1です。
意匠登録の無効審判の審理期間は、12.3か月です(2022年)。
7.【特許庁人数】特許庁の人数、審査官の人数は、どのくらい?
特許庁統計【特実編2023年版】の「【特許庁人数】特許庁の人数、審査官の人数は、どのくらい?」をご覧ください。
(作成2023.07.29、最終更新2023.07.29)
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(本頁に掲載の数値は特許庁編『特許行政年次報告書2023年版』に基づきます。)