はじめに
- ここでは、実用新案登録出願書類の例を示します。特許出願については、特許出願書類の例をご覧ください。
- 本ページの解説動画:実用新案登録出願書類の例【動画】
実用新案登録出願に必要な書類
実用新案登録出願には、願書(実用新案登録願)、明細書、実用新案登録請求の範囲、要約書、図面が必要です。
願書では、考案者や出願人を特定します。出願人が権利者となります。
出願料の他に、第1~3年分の登録料も、出願時に納付が必要です。そのために、願書には【納付年分】の欄が設けられます。
登録料は、実用新案登録請求の範囲に記載した請求項の数に応じて異なります。
明細書では、考案の名称、技術分野、背景技術、その課題、その課題を解決するための手段、それによる効果の他、考案を実施するための形態として、具体例や変形例などを記載します。
詳しくは、(特許出願についての説明ですが)明細書について、をご覧ください。
実用新案登録請求の範囲では、明細書に記載した考案の内、実用新案登録を受けようとする考案を特定します。
その際、「請求項」と呼ばれる項に区分して、各請求項ごとに実用新案登録出願人が実用新案登録を受けようとする考案を特定します。
このようにして特定された考案(請求項に係る考案)が、登録実用新案の技術的範囲(権利範囲)を定めます。
詳しくは、実用新案登録請求の範囲について、をご覧ください。
要約書には、考案の概要を記載します。
文字数は、400字以内で、簡潔に記載します(施行規則 様式5備考11)。
詳しくは、(特許出願についての説明ですが)要約書について、をご覧ください。
図面は、特許出願では任意ですが、実用新案登録出願では必須です。
図面中に付した符号を用いて、明細書において考案を説明します。
実用新案登録出願書類の例(サンプル)
- 以下に、実用新案登録出願書類の具体例を示します。
- プリントアウト用pdfファイル:実用新案登録出願書類の例(サンプル)
- ワードファイルでのダウンロード:特許・実用新案の出願書類のテンプレート
【書類名】 実用新案登録願
【整理番号】 P201106A
【提出日】 令和2年11月6日
【あて先】 特許庁長官 殿
【考案者】
【住所又は居所】 大阪府**市**町1丁目2番3号
【氏名】 考案 良子
【実用新案登録出願人】
【識別番号】 000000000
【氏名又は名称】 実案株式会社
【代理人】
【識別番号】 000000000
【弁理士】
【氏名又は名称】 実案 代行
【納付年分】 第1年分から第3年分
【手数料の表示】
【振替番号】 00000000
【納付金額】 21200
【提出物件の目録】
【物件名】 明細書 1
【物件名】 実用新案登録請求の範囲 1
【物件名】 要約書 1
【物件名】 図面 1
【書類名】明細書
【考案の名称】鉛筆
【技術分野】
【0001】
本考案は、鉛筆に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の鉛筆は、・・・するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-000000号公報
【考案の概要】
【考案が解決しようとする課題】
【0004】
本考案が解決しようとする課題は、・・・のような鉛筆を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本考案は、・・・することを特徴とする鉛筆である。
【考案の効果】
【0006】
本考案の鉛筆によれば、・・・することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本考案の一実施例の鉛筆を示す斜視図である。
【考案を実施するための形態】
【0008】
図1は、本考案の一実施例の鉛筆の斜視図である。
この図に示すように、本実施例の鉛筆は、・・・
~構成・作用効果~
~具体例・変形例~
【符号の説明】
【0009】
1 鉛筆
2 軸材
3 芯
【書類名】実用新案登録請求の範囲
【請求項1】
軸材の中心線に沿って芯が設けられた
ことを特徴とする鉛筆。
【請求項2】
前記軸材が断面六角形である
ことを特徴とする請求項1に記載の鉛筆。
【請求項3】
前記軸材の一端部に消しゴムが設けられた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鉛筆。
【書類名】要約書
【要約】
【課題】・・・することができる鉛筆を提供する。
【解決手段】鉛筆に・・・した。
【選択図】図1
【書類名】図面
【図1】
(作成2020.11.06、最終更新2021.10.26)
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